2010年12月11日土曜日

ノルウェイの森と吉祥寺

公開初日となる今日、吉祥寺の映画館で「ノルウェイの森」を観てきた。

都内の映画館で観てもよかったのだけれど、なぜ吉祥寺で観たかというと原作でワタナベ君の転居先が吉祥寺の郊外であることや、井の頭公園が映画「ノルウェイの森」のロケ地の一つであるのがその理由。もっとも、一番の理由は家から自転車を15分ほど走らせればよいというたわいもないことだけれども。

さて今回の映画化に伴っては、観る時は(あえて)映画に期待しないで観ようと鑑賞前の気持ちをコントロールさせていた。で、そのせいもあってか、観た後の第一印象としては思っていたよりは楽しめたかな、という感じ。

原作の長さを2時間ちょっとの尺にまとめるにあたっては、やはり各々の登場人物を描き切れてるとは言い難かったし、後半は台詞の追加やアレンジも増えてきて、原作を読んだ自分の中での作品感とはやはり隔たりがあった感は否めない。

とはいえ、トラン・アン・ユン監督独特の映像美や音楽の使い方などの演出力にはやはり魅かれるものがあったし、自分の中では映画を観るまで違和感がぬぐい切れなかった菊地凛子の直子も最終的にはこれはこれで有りかなと思えたこともあり、観てよかったとは思う。まあ緑は綺麗すぎると思うけどね、正直。そして原作・映画共にハツミが個人的なツボだった自分にも失笑。

帰りは映画の余韻を引きずりつつ、吉祥寺で購入したデジタル一眼の単焦点レンズをカメラに取りつけて、井の頭公園の中でシャッターを切ったりしながら家路へと向かった。

あとは「ノルウェイの森」と同じく、今日から公開のウディ・アレンの「人生万歳!」を近々観に行こうと思う。そして近年のウディ・アレン作品を公開していた恵比寿ガーデンシネマが1月で閉まることをとても寂しく思う。


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