2010年9月28日火曜日

YMOというよりは幸宏氏に思い入れがあるのでR

日中はおやつ時まで雨が凄いわあとか思いつつ、通常通りの業務を終了。その後、神奈川県相模原市の本社へ移動する。

本社が推進している業務に関する会議は約1時間押して2時間ほどで終了。

帰宅時は車を運転しながら「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」のポッドキャストを聴く。こないだ聴いた映画「BECK」についての回は宇多丸氏がゲストの町山氏に押し切られてた感があった訳だが(それはそれで面白いし、個人的には町山氏も好きな訳だが)、まあそこは基本的には番組を進行するホストな訳だし、その辺の対応具合というか化学変化が面白かったりもするねえとか直近の回のポッドキャストを耳にしつつ思ったりしていたら家に到着。

遅くなった夕食を取る前に近所のTSUTAYAに立ち寄る。DVD3枚+CD2枚(で一週間1,000円)を借りて、更に雑誌「My Space From JP.ReaL」を購入。最近はあまり雑誌(特に音楽絡み)は買わないmy傾向な訳だが、YMO周辺(というか高橋幸宏氏15,000字インタビューって!!)+World Happiness 2010特集となるとさすがに買わなきゃな(でも900円は高いと思うよ)。

夕食を食べながら、買ってきた「ReaL」のページをめくりつつ、泥酔→居眠りしてスカパラ~プラスチックス~YMOのラスト3バンドを完全に観逃すというある意味贅沢というか単なる馬鹿というかそんな2010年のmy world happinessがフラッシュバックしてきた東京の夜は深夜。


2010年9月11日土曜日

b-flower/Live 1991

小沢健二。サニーデイサービス。Laika Came Back。PLAGUES。VENUS PETER...。

10年代というありふれた括りもどうかなとは思うけれども、そんな時代の波のせいもあるのだろうか。2010年は自分が思い入れのあるアーティストが不思議なくらい、再活動や新作の発表といった選択肢を選んでくれている。

で、自分は、密かにこっそりとあともう一バンドだけ再活動をなにより心待ちにしているバンドがいて。そのバンドはb-flowerというバンドなのだけれども。

昨年の今頃からブログをスタートさせ、自身にまつわる英国のアーティストや音楽の紹介を中心にしつつ、b-flowerという自らがフロントにたつバンドの再活動についても触れてきていた八野氏。

最初からブログ1周年というタイミングでの狙い撃ちを目論んでいたわけでもないのだろうけど、ようやくその再活動に関しての(ある程度)具体的な予 定を発表してくれた。もうね...、心の底から嬉しいかぎり。と同時におそろしくレアであろうインディーズ期の東京初ライブ映像のアップというおまけ付 じゃないですか。

自分はライブとCD等のメディアでいうなら、CD等の購入の方に比重をおいていて、よほど好きなアーティストでも頻繁にライブを観に行ったりはしな い傾向が顕著な人間だ。だけれども、東京で行われたライブでの出席率(当然、ライブ回数が少ないアーティストで観に行った回数が多ければ率としては高くな るのだけれど)でいうならこのb-flowerというバンドが一番高いはず。90年前半のこの頃、英国音楽の影響が顕著な日本のバンドはたくさんいて、か なり音源はチェックしていて、ライブ観にいく機会はそれなりにあって結構な数のバンドを観た気がするのだけれど正直「悪くないけどライブは別にもう観なく てもいいかな...」というバンドが多かった(もちろんその後、ブレイクしていったバンドもいるのだけれど)。

そんな中、b-flowerはいつ冷めてしまってもおかしくないささやかながら確かな微熱を武器に、音源とはまた異なったライブならではの魅力も同 時に放っていたと思う。繊細さと表裏一体が故の凶暴さとでもいうのかな。この動画を観ると、儚くもそれ故の強さを感じることができると思うのだけれど、ど うかな。


文体練習

休日の午後、吉祥寺の本屋で「(松浦)弥太郎さんの本、また新刊が出てるんだなあ」と思いながら、「ぼくのいい本こういう本-1998-2009ブックエッセイ集【1】」を手に取ってページをめくったら、最初の方にレーモン・クノー「文体練習」について述べてあった。

帰宅後、久々に本棚から「文体練習」を取り出して、読み返してみる。

こ の本は1つのとある日常風景を、"メモ風""複式記述風""控えめ風"など99通りの異なる文章で綴っている本。このように説明してもおそらくはその面白 さは伝わらないと思うので、街の本屋やあなたの住む土地にある図書館などで見かけることがあったら一度手にとってページをめくっていただきたく切に思う。

1つの事柄に対してスタイルを変えて文章を書くという行為は、ともすれば手先で言い回しを変えるだけに見えがちだけれども、実のところ、それ以上に豊かで知的でユーモアのある行為であることがわかると思うのです。

レーモン・クノーというと「地下鉄のザジ」の著者として有名だと思うのだけれど、自分の中では完全に「文体練習」の著者としての認識のほうが圧倒的に強いです。

この「文体練習」はコミック版にアレンジされた「コミック 文体練習」という本も後に発刊されていて、自分はこちらの方はまだ読む機会に恵まれていないのだけれど、いずれ読んでみたく思っている次第。

あと、この「文体練習」の訳者、朝比奈弘治氏の訳の仕方が粋で素晴らしいことを最後に付け加えておきます。

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